
Early Climate Models Have Accurately Predicted Effects of Global Warming: Study
By Ron Brackett 07 December 2019
https://weather.com/en-IN/india/science/news/2019-12-07-early-climate-models-accurately-predicted-effects-global-warming
概要:
- 検証された17の気候変動モデルのうちの14のモデルが、地球温暖化による影響の予測において、非常に正確であった
- 研究者らが実際の排出レベルをモデルに挿入したところ、予測が実際に起こったことと一致した。
- ある科学者は、これにより現在のモデルに対する信頼性がさらに高まるはずであると述べている。
過去50年間にわたり、将来の地球温暖化の影響を予測するために用いられてきたコンピューターモデルは、これまでのところ非常に正確であることが、新たな研究によってわかった。
カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学およびNASAの気候科学者たちは、二酸化炭素や他の温室効果ガスのレベルに基づいて、実際のグローバル平均表面温度をどれだけうまく予測できるかを確認するために、1970年代初頭から2000年代後半までの気候モデルを評価した。
彼らはまた、温暖化と温室効果ガスのレベルの変化との関係について、モデルがどれほどよく一致しているかも調べた。
Geophysical Research Lettersで水曜日に公開された調査によると、調査された17の気候予測のうちの14が観測結果と有意に一致した。
将来どのくらいの温室効果ガスが排出されるかは、人間の行動、経済がどれだけうまく対処しているかということ、そして政府による政策などが関与するため、推定することが困難である。たとえば、新車の排出規制を巻き戻せば、大気中に放出される二酸化炭素は増える。
「我々はそれらがどれだけ正確に将来の温室効果ガス排出量を予測するかということには焦点を当てませんでした。このことは、気候科学者ではなく、経済学者やエネルギーモデラーにとっての問題だからです」と、バークリー校の博士課程学生で研究の筆頭著者であるZeke Hausfather氏はニュースリリース述べている。「人間による排出が将来どれくらいになるかを正確に知ることは不可能です。私たちが理解できる物理は決定論的な系に関するものです。将来の排出は、必ずしも決定論的な系ではない人間のシステムに依存するのです」。
そのため、GizmodoのEartherブログによると、研究者らは、モデルが作成されて以降の地球の温度上昇を正確に予測できるかどうかを確認するために、実際のグローバルな温暖化ガス排出量をモデルに入れた。
その結果、それらのモデルが非常に正確であることがわかった。
「温室効果と地球温暖化の背後にある基礎科学は十分に確立されており、非常に直接的であるため、最も初期のモデルは非常に巧みなものでした」とこの研究の共著者でMIT博士課程の学生であるHenri DrakeはMashableに語っている。
「本当のメッセージは、私たちが経験してきた温暖化は、気候モデルが30年前までに予測したものとほぼ一致するということです」とHausfather は語っでいる。 「これにより、今日のモデルが物事をほぼ正確に扱えているという確信が得られます」。
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