【動物】『犬や猿もヒトと同様の道徳的感覚を持つことを実験が示唆』phys.org 2017/2/15

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Experiments suggest dogs and monkeys have a human-like sense of morality
by Bob Yirka
https://phys.org/news/2017-02-dogs-monkeys-human-like-morality.html

(Phys.org) — 京都大学の研究チームは、イヌやオマキザルは、人間が相互にやりとりすることを観察し、助けたり分かち合ったりする意欲が低い人には、あまりポジティブに反応しないことを見出した。Neuroscience&Biobehavioral Reviews誌に掲載されている論文で、イヌとオマキザルで行った一連の実験における、両種の社会的嗜好についての発見を説明している。

常識的には、ほとんどの人が公平で、場合によっては手助けをしてくれる人たちとやりとりすることを好むものと考えられる。研究者たちはこの新しい研究で、人間の相互作用に関して犬とオマキザルに同じことが当てはまるかどうかを明らかにした。そのために彼らは、犬とオマキザルが失礼に振舞う人間に対してどう反応するかを検証するための3つの実験を用意した。

最初の実験では、オマキザルは、人が缶を開こうとしていたシーンを見させられた。上手くいかなかった後、その人は他の人に助けを求めた。場合によってはそれに応じ、場合によっては応じなかった。また、場合によっては何もしない人がいて、パッシブな役割を演じた。

第2の実験では、2人の人がそれぞれ3つのボールを持っている状況を、オマキザルに観察させた。一方の人がもう一方の人にボールを全て渡すよう頼み、頼まれた人はそれに応じた。次に、ボールを渡した人がそれを返してくれるよう求めるが、相手は断った。3番目の実験は、2つ目とほとんど同じものだが、犬を対象とし、ボールを持つ人をそれぞれ犬の飼い主と犬の知らない人とした場合で行った。

3つ全ての実験の終わりに、(パッシブな役者を含む)実験に関与した全員が、行動を観察していた猿と犬にご褒美をを与えた。研究者らは、動物たちは、3つのシナリオのすべてにおいて、協力的であった人やパッシブであった役者らに比べ、協力を拒否した人から褒美を受け取ることに明確なためらいを示したと報告している。これはオマキザルと犬が、ヒトの幼児と同様の形で社会的判断を下していることを示しており、ヒトにおける道徳の発達についての手がかりを提供する可能性もあると研究者らは主張している。

動物の解放 改訂版



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