【その他】『移民と犯罪:研究は何を語るか』The Conversation 2017/2/2 【社会学】

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編集者メモ:ドナルド・トランプ大統領は、就任1週間目に移民に関する公約を守ることを示した。彼のキャンペーンの主な焦点は、彼曰く、米国のコミュニティにおける犯罪を増やしてる移民を取り除くことであった。

トランプ氏は、共和党全国大会における彼の受諾演説で、不法移民によって殺害されたとされる犠牲者の名前を挙げ、こう述べている:

「治安や資源への影響も考慮せず、何万人もの人々が我々のコミュニティに解放されている...我々は、不法入国を阻止し、ギャングと暴力を阻止し、注ぎ込まれる薬物を阻止するために、国境に巨大な壁を造る」


現在、彼は大統領として、7カ国からアメリカへの入国を制限する執行命令に署名し、メキシコとの国境沿いの壁の建設を認可している。彼はまた、「犯罪外国人」の摘発を優先させ、「聖域都市」への、連邦資金の拠出を控えるよう命じている。

しかし、米国のコミュニティで、移民が犯罪にどのように影響するかについて、研究は何を語っているだろうか?我々は専門家に答えを求めた。




200以上の大都市圏に渡る研究

Robert Adelman, University at Buffalo, and Lesley Reid, University of Alabama

研究により、移民の増加が犯罪の増加に関連しているという長く存在している仮定を支持するものは、事実上に何も示されていない。

過去20年間の移民犯罪研究は、移民と犯罪の関係を裏付けるものではないことを見出した20世紀初頭の数々の大統領諮問委員会の結論を広く裏付けている。個々の例外は常にあるが、資料によれば、移民は国内出身の米国人よりも、平均的に犯罪が少ないことが示されている。

また、移民数の多い大都市では、移民人口が最小の都市に比べ、平均犯罪率が低くなっている。

今年のEthnicity in Criminal Justice誌に掲載された論文では、同僚のGail Markle、Saskia Weiss、Charles Jaretらと共に、移民と犯罪の関係を調査した。

1970年から2010年までの40年間にわたる国勢調査データを、中心都市および周辺の郊外を含む200のランダムに選択された大都市圏について分析した。時間をかけてデータを調べることで、移民と犯罪の関係が、より広範な米国経済と、移民の出身地と数によって変化したかどうかを評価することができた。

我々の研究の最も顕著な発見は、殺人、強盗、窃盗、泥棒については、米国の大都市圏では移民が増えるほど、これらの犯罪が平均して減少するということだ。移民が影響を与えなかった犯罪は、加重暴行だけであった。これらの関連は、移民が米国の首都圏で犯罪を増加させないという強力で安定した証拠であり、軽減する助けになる可能性さえも示している。

学者の間には、なぜ移民の数がより少ない犯罪につながるのかを説明する多くのアイデアがある。最も一般的な説明は、移民が都市近郊を活性化させ、活気のあるコミュニティを作り出し、経済成長を起こすことによって犯罪レベルを低下させるというものだ。

20年に渡るデータ

Charis E. Kubrin, University of California, Irvine, and Graham Ousey, College of William and Mary

過去10年間に渡り、我々はある地域への移民が犯罪にどのように影響するかを研究してきた。

我々の研究を通した明確な発見が一つある。移住者の集中度が高い都市や近隣地域は、犯罪率と暴力率が低く、他の面は他と同等であるというものだ。

我々の研究はまた、移民と犯罪の関係を理解するために、都市のコンテキストの重要性を指摘している。たとえばある調査では、歴史的に移民レベルの高い都市では、移民人口の増加により犯罪率が低下する可能性が特に高いことがわかった。

The Annual Review of Criminologyの創刊号に発表される予定である、我々の最近の研究の結果も、これらの結論を強化するだけであった。

我々はメタアナリシスを行った。すなわち、米国全土の、住人間、都市内、首都圏内の移民と犯罪の関係に関する可能な調査を体系的に評価した。我々の共同パネリストであるAdelmanとReidのものを含む、1994年から2014年の間に発表された50以上の研究結果を精査した。

資料の分析は、移民がわずかな犯罪抑制効果を持っていることを明らかにした。言い換えれば、より多くの移民がいることは、より犯罪が少ないことに等しい。

移民の増加に伴い、犯罪が増加していることを見出した個別の研究もいくつかある。しかし、移民がより少ない犯罪と相関していることを示す結果は、その2.5倍あった。そして、最も一般的な発見は、移民は犯罪に何も影響を与えないというものであった。

結論はどうなるか。移民がより多くの犯罪につながることを示す証拠は見つからず、むしろ抑止する可能性を持つというものだ。

https://theconversation.com/immigration-and-crime-what-does-the-research-say-72176

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