【Tech・物理】『2030年までに化石燃料を核融合で置き換える計画,カナダ』Futurism 2017/1/30

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<概要>

カナダの共同体は、2030年までに核融合プラントのプロトタイプを建設するために、政府に1億2500万ドルの投資を求める報告書、Fusion 2030を発表した。核融合は、最高のエネルギー密度、最高のエネルギー収支比(EPR)、および最低のカーボンフットプリントを有する、最も価値ある再生可能エネルギーオプションとなりうる。

核融合は、太陽の自然の動力となっている反応を再現する建築技術を前提としている。軽い2つの原子、この場合は水素、を極度の高温下で融合し、別の元素であるヘリウムを生成する。このプロセスは、ほぼ無限の燃料ソースから引き出される膨大な量のクリーンエネルギーを放出する一方で、炭素排出量はほぼゼロである。カナダの科学者らは、2030年までに機能する核融合プラントのプロトタイプを完成させることを望んでいる。

「この分野に貢献できるスキルを備えた卒業生を確実に輩出するためには、研究設備や学問分野への投資が必要です」と北米で2番目に大きな民間融合研究所であるGeneral FusionのMichael Delageは語っている。

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資金はGeneral Fusionに直接与えられるのではなく、同じ目標を共有しているいくつかの研究グループや大学や組織に配分される予定である。プロトタイププラントの準備が整うと、民間企業がこの技術の商業化に大きな役割を果たしてくれるだろうと同報告書は主張している。

地球上で最も豊富にある元素の1つから、非常に低コストで得られる、環境にも害を及ぼさないエネルギー源というのは、あまりに出来すぎたもののようだが、化石燃料への依存が地球上で犠牲を生み出すようになった時代、より持続可能な選択肢に向けて真剣に考え、投資を始める時期なのだ。

報告書は、核融合の可能性は、今日利用可能なすべての持続可能なエネルギーソースと比べても、最高のエネルギー密度、最大のエネルギー収支比(EPR)そして、最低のカーボンフットプリントを持つため、最も価値ある再生可能エネルギーの選択肢だろうと強調する。

「このクリーンエネルギーのソースは、世界中のどこからでも入手できます。そう、水から抽出することができるのです。どこにでも建築できるものなのです」とDelageは言う。「この分野では世界中で非常に多くのことが進行してます。我々は、2030年までに稼働プラントが建設されるのを、この目でみられると本気で信じています。我々はカナダでそれが見たい、今投資を始めれば、それが実現できるのです」

すべてを考慮すれば、核融合こそが、世界が化石燃料から再生可能エネルギーへの決定的な転換を行うために必要なものである可能性がある。しかし、この技術を商業規模で利用できるようにするためには、民間企業と政府機関の両方の支援が必要になるだろう。

https://futurism.com/scientists-plan-to-replace-fossil-fuels-with-nuclear-fusion-by-2030/



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