【環境】『地球環境を救いたいなら、オーガニックフードを買うのはやめるべき』New Scientist 2016/11/30

gettyimages-180237079-800x533.jpg

By Michael Le Page

地域のスーパーマーケットを見て歩いても、あなたの食べる物の環境への影響の手がかりを見つけるのは難しいだろう。運が良ければ、海産物の中には、持続可能な方法で漁獲されたことを証明する海洋管理協議会のマークが付いているかもしないが、それくらいのものである。

しかし、農業は2番目に大きい世界の温室効果ガス排出の原因であり、暖房と電力よりわずかに少ないだけである。また、太陽光に切り替えることで電力からの排出を削減するのは比較的簡単であるが、農業からの排出を削減することは困難である。

【環境】『肉食量を減らすことが気候変動の対処に不可欠.あらたな調査による報告』ガーディアン2014/12/3

地産の食品を買うことは、炭素排出に関しては、輸入食品よりも常に望ましい選択であると考えるかもしれないが、これは信頼できる判断基準ではない。暖かい温室で育った地元の農産物より、数千マイル空輸される食糧の方が、ずっと低いカーボンフットプリントを持つ場合もあるのだ。

多くの食品に見られる可能性が高いラベルは「オーガニック」ラベルである。しかし、あなたが環境に配慮しているなら、それを買ってはいけない。(健康的にも優れているわけではないが、これは別の話だ。)

まず、野生動物の助けにならない。確かにオーガニック農場は従来のものよりも豊かな野生動物の多様性を抱えている。しかし、収穫量が少ないため、オーガニック農場では多くの土地が必要とされる。熱帯地方ではそれはより多くの熱帯雨林の伐採が行われることを意味する。

【環境】『Cowspiracy~環境保護団体があなたに知られたくない事実』

また、オーガニック食品は従来の農業よりも温室効果ガスの排出量が多い。

問題は、通常のパンが、スーパーマーケットの棚の隣にあるオーガニックのパンよりも、温室効果ガスの面で優れているかどうかを知る方法がないということだ。

将来この分裂はますます大きくなるだろう。なぜなら、「オーガニック」に極めて恣意的な基準を設定している組織たちは、農業の排出を削減するための最大の可能性を示す技術、すなわち遺伝子組換えを強く拒絶しているためである。

既存のGM作物は、そのようにデザインされているわけではないにもかかわらず、すでに炭素排出を減らしているだろう。その次には、太陽エネルギーをより多く集め、肥料を少なくし、干ばつや高塩濃度に耐える作物が続く。

しかし、オーガニック運動でそれらの内どれ一つとして得られることはない。遺伝子編集された作物は、従来の作物と遺伝的に区別不能であるため、少なくとも遺伝子編集を受け入れる人が一部でもいるかもしれないとい淡い希望があった。だが11月18日、米国のオーガニック標準委員会はこれに全会一致で反対票を投じた。



我々が本当に必要とするのは食品の気候への影響を示すラベルであり、消費者が、例えば遺伝子編集されたパンが、オーガニックパンより気候への影響に関して十分優れているかどうかを見てわかるようにすることだ。 これは簡単にはいかない。食品が生産からスーパーマーケットの棚に入るまでのプロセスに関連するすべての排出量を測定することは非常に複雑な話であり、費用が掛かることは言うまでもない。これまでの計画のほとんどはうまくいっていない。Tescoは2007年に独自のカーボンラベリングを導入しようとしたが、最終的にはそのアイデアを放棄した。

そしてラベルが理解しやすくなければ意味がない。1つの有望な提案は、特定の食品に関連する温室効果ガスの排出量を、人間ひとりの1日あたりのカーボンフットプリントの典型的な値の何パーセントであるかで述すことだ。

【環境】『カーボンフットプリントの大きい食べ物トップ10』Business Insider 2015/9/19

困難な課題である一方で、気候ラベルは間違いなく追求する価値がある。 残る唯一の選択肢は、消費者が感じはいいが意味の分からないラベルによって騙され続けるのを黙認するしかないが、これによって犠牲になるものは大きすぎる。

https://www.newscientist.com/article/mg23231022-900-stop-buying-organic-food-if-you-really-want-to-save-the-planet/

You may like:

【生物】『モンサントが嫌いなら、Anti-GMOではなくPro-GMOになるべき理由』Forbes 2016/10/25

【生物・健康】『遺伝子組換え食品に対する、迷信的反発は終わりにしないといけない』The Telegraph 2016/5/18


この記事へのコメント

人気記事