<概要>
もし宇宙が空間的にも時間的にも無限であるなら、なぜ一様な星の光に満たされていないのか?この問いはオルバースのパラドックスとして知られる。
現代の説明は、宇宙は空間的にも時間的にも有限で、(1929年のエドワード・ハッブルの発見によれば)加速しながら膨張しているため、最も遠くにある星々の光は人の目には見えない波長にシフトしている、というものだ。
だが、Astrophysical Journalで発表された新たな研究によれば、謎は他にも残っており、それを今回の研究で解決したという。
天文学者はこれまで観測可能な宇宙には1000億の銀河があると見積もってきたが、新たな研究で、実際には2兆個もあることが分かった。
これにより、オルバースのパラドックスに引き戻された。
研究者たちは、この問題への解答は2種類に大別されるという。一つはどのように星や銀河は消滅するかという事、もう一つはなぜ多くの星や銀河がありながら、地球からは観測できないのか、というもの。
最も一般的なのは宇宙の有限性と銀河の赤方偏移によるものだが、研究メンバーであるChristopher Conseliceらはもう一つの答えを付け加える。
彼らは、これまで問題をより深刻にするとして退けられてきた宇宙ガスやダストが、光を吸収し、空を暗くする役割を果たしていると主張する。
古い論理解釈では、無限の星があれば、ガスやダストも星と同ように明るく輝くほど熱せられると考えられていた。
しかし、はるか遠くの有限な銀河の光は、部分的にガスやダストによって吸収され、その後、我々の目には見えない赤外線や紫外線として再放射される。
「これは、赤方偏移、有限な時間と空間、そして吸収などの可能な解答をほとんどすべて組み合わせた、オルバーのパラドックスの厳密な解釈に対する答えである」と研究者たちは記している。
「90%以上の銀河が未だ研究されていないという事実にたじろいでしまう」とConseliceはNASAのプレスカンファレンスで語っている。
http://www.businessinsider.com.au/hubble-number-galaxies-space-universe-2016-10?rhと=US&IR=T
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