【天文】『NASAは12星座を変えるわけではない(だが占星術が無意味なのことには変わりない)』IFLScience 2016/9/19

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空想の世界で問題が起こっている。Cosmopolitanが、NASAが星座を変更し数え切れない人々を途方に暮れさせようとしていると報じ、占星術家たちは穏やかでなくなっている。

Cosmopolitanは「NASAは過去2000年で初めて、星座を更新する決断をした。これはなんと我々のうち86%の星座が変わることを意味する。この大きな変更の理由は、現在の空は何千年も前のものとは大きく異なっていることにあり、納得は行く。」と報じている。

さて、我々には悪いニュース(あるいは見方によれば良いニュース)がある。NASAは星座を変えることはない。また、科学機関がその焦点を現実世界の研究からハリーポッターの研究にシフトすることもないのだ。

【認知】『知能が低いほど深遠な響きのデタラメ(bullshit)や陰謀論、スピリチュアルなどを信じやすい』ScienceAlert 2015/12/3

この誤解はおそらく子供向けのページNASA Space Placeから来るものだろう。Cosmopolitan の記者はこのページから情報を得て、あのかなり大胆な記事を書いたのだろう。

このページでNASAは実際の科学について探求している。彼らは、3000年前のバビロニアの時代に、地球と太陽の間に架空の線を引くことで、どのように星座が作られたかを説明している。これを宇宙に伸ばすと、何百光年も何千光年も離れた星々によって構成される様々な星座を太陽が通るように見える。

彼らは12の星座を選んだが、 黄道帯には実際には13の星座がある。バビロニア人はへびつかい座を入れなかったのだ。さらに、地軸は過去3000年でずれており、空はもはや当時と同じようには見えない。

よってNASAは、黄道十二星座は現在では一致していないことを説明しているのだ。例えばしし座生まれの人は、現在では実際にはかに座になる。これはSnopesが説明しているように前々から知られていたことだ。

もちろんこれは全て黄道帯に関する科学的な説明であって、星座占いの根拠になるわけではない。「NASAは天文学(astronomy)を研究してるのであって、占星術(astrology)を研究してるわけではありません。我々は星座を変えたのではなく、ただ数学をしただけです」とNASAのスポークスマンDwayne BrownはGIZMODOに語っている。

よって、あなたの星座は変わってはいない。だが、そうであったとしても、占星術はビッグフットと同じくらい現実的なものではない。太陽を除けば、どの恒星も我々の生活に意味のある影響を与えることは出来ないほど我々の太陽系から遠く離れている。ましてあなたの性格を決定づけることなどありえない。

安心してくれ。あなたがみずがめ座になりたいのならそうなることもできる。あなたは、あなたのなりたいものになれる。では広大で素晴らしい宇宙の中で、意識を持つ、何兆もの細胞の集まりであることはどうだろう?私にはその方がよほどに感動的である。

http://www.iflscience.com/space/nasa-is-not-changing-the-signs-of-the-zodiac-but-your-horoscope-is-still-meaningless/


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