【生物・人類学】『ネアンデルタール人は二酸化マンガンを利用し火を起こした可能性』Science 2016/1/29

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Neandertals may have used chemistry to start fires
By Lizzie WadeFeb. 29, 2016 , 5:00 AM

髪の色から性生活まで、科学者たちは近年、ネアンデルタール人について多くのことを理解してきた。だが、まだある基本的な謎が残っている:彼らは火の付け方を知っていただろうか?考古学者たちは昔からネアンデルタール人が火を使っていたことを知っていた。だが彼らは落雷や山火事で自然に生じる火を利用していたに過ぎないと考えられてきた。しかしネアンデルタール人によって作られた変わった道具に関する新たな仮説は、彼らが自分たちの手で火を起こしていたということを示唆している。

フランスにある50,000年前の遺跡ペシュ・ド・ラゼⅠからは豊富な二酸化マンガンが採掘される。考古学者たちははじめ、ネアンデルタール人はそれを体を装飾するための黒い顔料として用いていたと考えていた。しかし新たな研究チームは、焚火から出る木炭やすすの方が簡単に手に入ることを指摘した。加えて、ペシュ・ド・ラゼⅠのネアンデルタール人は、同じ環境内で手に入り、同じ顔料として用いることのできる他の酸化マンガンもよりも、二酸化マンガンだけを強く好んで使ったように思われる。では、二酸化マンガンに出来て他の酸化マンガンに出来ないものとはなんだろう?着火である。

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科学者たち遺跡を採掘して二酸化マンガンの粉末を生成し、雑木に振り掛けた。すると、着火に必要な温度が250℃まで下がり(何もしていない木では350℃の温度が必要であった)、着火が容易になった。研究者たちは、ネアンデルタール人が二酸化マンガンを、身体装飾を含む他の目的で用いたという可能性を捨てきることはできない。だが彼らの実験は、着火という用法もその可能性のリストに加えられることを示唆している。

http://www.sciencemag.org/news/2016/02/neandertals-may-have-used-chemistry-start-fires


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