【Tech・環境】『ハイテクでエコフレンドリーな最新の薪ストーブ』LiveScience 2014//1/7

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最初の原始人が最初の炎に薪を投げ入れたときから、暖房や料理のために木を燃やすことは、人類の文明を縁取る要素の一つとなってきた。しかし、木を燃料とすることには内在的な問題がある。特に、排気や微粒子などの汚染物質である。

しかし、新たな世代の高効率薪ストーブは、高効率かつ低排出を実現している。薪ストーブをより高効率にするよう敷かれたアメリカ合衆国環境保護庁(EPA)による新たな規制の導入にも伴い、スマートで再生可能なエネルギーソースとして薪が再び注目されている。

『畜産を主要な原因とする大気汚染で毎年300万人以上の死者.対策を講じなければ2050年までに死者倍増か』Science 2015/9/16 

先週、EPAは薪ストーブの排出規制をより厳しくすることを提言した。現在EPAは薪ストーブからの微粒子の排出を毎時7.5グラム以下と定めているが、新たな規制では来年まで4.5グラム以下のレベルにまで抑えられる。そして2019年までに、1.3グラムにまで抑制される。

しかし、EPAの新たな規制は、暖房器具としての薪ストーブの人気を縮小することにはなりそうにない。エネルギー省によれば、米国で家庭の主要な暖房として薪を焚いている割合は2004年から39%増加している。そして約8%が2番目の暖房として薪を用いている。

【人類学・心理】『炎の傍らに腰かけているとリラックスできる進化的理由』The Huffington Post 2014/11/18

また、寒く山に囲まれた特定の地域では、薪はさらに一般的である。ニューイングランドの農村部では50%の家庭が部屋の暖房や、水を暖めたり料理をするために木(薪やペレット)を用いている。オイルの値上がりに伴い、より多くの薪ストーブの導入が予期される。

古いものを捨て新しいものを取り入れる

しかし、すべての薪ストーブが同じように作られているわけではない。(EPAが最初の性能基準を設けた)1988年以降に作られた薪ストーブとそれ以前のストーブでは、実質的に比べ物にならない。

旧型のストーブでは、燃焼の効率も悪く、部屋を暖めるには定期的に新たな薪を追加しなければならない。さらに、旧型のストーブははるかに多くの大気汚染物質―70%も多く―を生成し、室外だけでなく、同じくらい室内にも煙が返ってくる。

次世代の薪ストーブの優位性は前の11月ワシントンDCでお披露目された。そこでは、2013 Wood Stove Decathlonの出品モデルが集まり、テクノロジーの優位性を見せつけた。そのコンテストは農務省、Popular Mechanics、The Alliance for Green Heatなどがスポンサーとなっている。

披露されたモデルには、排気を抑え効率を高めるため、コンピューターテクノロジーやガスフロー解析やキャタリティックコンバーターが用いられているものもあった。メリーランド大学からのエントリは、効率を高めつつ熱を保つためのファンを回すために―ストーブの熱からエネルギーを取り出す―熱電発電機(thermoelectric generator;TEG)を用いていた。

新ウッドストック世代

だが、Popular Mechanicsによれば、コンテストの勝者となたバーモントのWoodstock Soapstoneは、既存の技術を改良し、82%という燃焼効率を実現するとともに、微粒子の排出をたった毎時0.54グラムに抑えていた。

「非常に複雑なストーブで、主要部品までシンプル化する必要がありました。我々は、審査員を驚かせようとするのか、それとも本当にシンプルなものを作るのか自問しました。シンプルな方を選択し、結果非常にうまく行きました」とWoodstock Soapstoneの社長Tom Morrisseyは語った。

Ideal Steelと名づけられたWoodstock Soapstoneの優勝モデルは、現在はまだ一般には購入できないが、市場に出された際は(今年の終わり頃になる)、小売価格は2000ドル以下となるだろう。それだけの値段で、寒い気候や隙間風の多い家の住人を救う十分なエネルギーを生み出してくれる。また、一部の州や地方行政によるインセンティブに加え、税額控除なども薪ストーブを魅力的な選択とするだろう。

どのストーブが良い?利点と欠点

より新しい薪ストーブは、概して2つのカテゴリのうちのどちらかにわけられる。一つはキャタリティックで、もう一方はノンキャタリティックである。キャタリティックストーブは煙を蜂の巣状のセラミック(車のキャタリティックコンバーターと似ていなくもない)を通して排出することで、汚染物質の量を抑える。

ノンキャタリティックストーブは暖かい空気の流れ道を長くとるため、バッフルを内蔵している。これにより、排気ガスや微粒子をより多く燃焼させることができる。ストーブに流入する空気も事前に暖められ、効率を高めるようになっている。

両タイプにはそれぞれ利点と欠点がある。キャタリティックモデルはノンキャタリティックに比べて燃焼時間が長く効率も良いが、キャタリスト(触媒)は数年おき(使用頻度や薪による)に交換が必要なため、メンテナンスのコストはこちらのほうが高く付く。また、電気によって稼働するタイプは、当然停電の時は使えない。

EPAや薪ストーブメーカーは、正しい薪(主によく乾燥した堅木)のみを燃やし、承認を受けた技術者に設置してもらい、煙道火災を避け適切な稼働が出来るよう定期的な検査を行うことを推奨している。

http://www.livescience.com/42390-wood-stoves-epa-certified-wood-burning-stove.html

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