【生物】『進化論を支持する4つの有名な移行化石』Forbes 2015/11/17

1859年、ダーウィンは伝説的な著書『種の起源』を発表した際、あるものが欠けていることに気づいていた。彼の自然淘汰を通した変異による系統の理論は、論理的には素晴らしいが確固たる証拠を欠いていた。彼は化石記録によって中間形態や移行的な性質を持つ種が示されるであろうと予期していたが、当時そのようなものは実質的に発見されていなかった。化石化が起きることは稀であることと、地質記録の不完全性から、ダーウィンは実際にはそのような記録は非常に乏しく、古生物学者が移行化石を見つけることはまずないだろうと想像していた。

ダーウィンは化石を欠いていることは、彼の理論に対する激しい批判を招くだろうということを理解していた。

では何ゆえあらゆる地層群およびあらゆる地層はこのような中間つなぎ環で満たされないのだろうか。地質学は確かにこのような精細に等級づけられた生物の連鎖を全然開示していない。そしてこれは、おそらくこの理論に対して主張せられ得る最も明白かつ重大な異論である。私の信じるところでは、この説明は地質学上の記録が極めて不完全であるということに求められる


公然とこれらの化石が存在しないと主張する者もいるが、2015年現在までに古生物学者たちは、中間型と考えられる無数の化石を発見している。種の起源の発刊のわずか2年後、最も有名な移行化石の一つである始祖鳥が発見された。ここでは最も教育的な移行化石の4つを紹介する。ダーウィンの進化論の強い支持に導いている要素の、ほんのごく一部である。

始祖鳥

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The Berlin Archaeopteryx collected in 1861 (Image via Wikimedia Commons by H. Raab CC-BY 3.0)

この化石は、自然淘汰によるダーウィンの理論のスモーキングガン(決定的な証拠)となりえたが、彼は自身の著者が出版された後までそれを見ることはなかった。おそらく世界で最も有名な化石の一つである最初の始祖鳥は1861年にドイツで発見された。これは明らかに非鳥類型恐竜と鳥類の間の移行形態として配置される形質の組み合わせを有していた。非鳥類恐竜の類似点としての羽のある長い尾と小歯、そして非鳥類型恐竜とは異なり、現生の鳥類と同様に風切り羽や翼を持っている。始祖鳥の叉骨もしくは接合した鎖骨の骨の発見は、この解剖学的特徴を持っているただ2つのグループである鳥と恐竜との関係の確固たる確証となった。

パキケトゥスとその他の水陸両生クジラ

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Reconstruction of Pakicetus (Image by Nobu Tamura via Wikimedia Commons CC-BY 3.0)

クジラはかつて地上を歩いていた。パキケトゥスなどの様々な異なる種の化石証拠は、ザトウクジラのような巨大なクジラの最初期の親戚が、比較的小さい陸生の哺乳類であったことを示している。パキスタンで発見されたパキケトゥスは始新世時代(5000万年前)に生息しており、主に陸上で生活していたが、そのユニークな内耳形状を通じてクジラの類縁種として関連付けられている。

クジラのみが、「耳骨胞」と呼ばれる 耳の強化された領域を持っている。― パキケトゥスにもこれがある。水陸両生であったと考えられるクジラの類縁種の他の化石にはアンブロケトゥスや、レミングトノケトゥスなどが含まれる。 バシロサウルスは約40万年前に生息しており、クジラが海への永続的な移行をした時期を示す、最初に知れらた完全水生クジラである。

ペゾシーレン

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Pezosiren portelli skeletal mount (Image by thesupermat CC-BY 3.0)

マナティーやジュゴンの祖先は古生物学における長年の謎であった。 2001年のペゾシーレン(Pezosiren portelli)の発見はその大きな手がかりを提供した。その化石はジャマイカで発見され、5000万年前のその化石は、海牛類(海牛)のグループの最古のメンバーを表していた。

ペゾシーレンは4つ脚を持ち、地上を歩いていたことは明らかだ。彼らはまた、カバのように、パートタイムで水の中に住んでいたことを示す重いろっ骨を持っている。海牛の一般的なボディープランを維持しながら、足ひれだけを欠いているこの種は、海牛の移行型を表している。

ティクターリク

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Tiktaalik roseae life reconstruction (Image by Nobu Tamura via Wikimedia Commons CC-BY 2.5)

はるか3.75億年前を見ると、水中から陸に上がる脊椎動物の移行を表す中間型化石がある。 2004年にヌナブトで発見されたティクターリクロゼアエは、肉鰭綱もしくは総鰭魚と呼ばれる古代魚である。それはエラ、鱗、ひれなどの魚と多くの類似点を持つが、他の主要な特徴が陸上動物とリンクする。

彼らはひれを持っていたが、内側の骨は人間の手や手首の骨に酷似しており、体重を支えることができたことを示す。彼らはまた、稼動する首と強力な胸郭という、四足動物の地上の移動を可能にする2つの重要な特徴を持っていた。ティクターリクが、パンデリクティスのようなより水生の生物と、明らかに水陸両生のアカントステガのような他の初期四足動物の中間であると考えるのは、進化論的に理にかなっている。

http://www.forbes.com/sites/shaenamontanari/2015/11/17/four-famous-transitional-fossils-that-support-evolution/

移行化石の発見 (文春文庫)



ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト: 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)


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