【認知】『知能が低いほど深遠な響きのデタラメ(bullshit)や陰謀論、スピリチュアルなどを信じやすい』ScienceAlert 2015/12/3

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研究者たちの言葉で言えば「深遠な響きのデタラメ(bullshit)」を受け入れやすいものほど、言語知能や流動性知能で低い点を取る傾向にあり、また陰謀論を信じたり代替医療を支持しやすいことが新たな研究で明らかになった。

深遠な響きのデタラメとは具体的にどういうことだろうか?この研究の文脈では、とても意味深いものに聞こえるが、実際にはほとんど意味のないものと定義されている。そう、あなたの友人たちがFacebookでいつもシェアしてるようなものだ。例えば「ウェルビーイング(福利)は探求を必要とする。使命を横断するにはその一つになることだ」とか「隠された意味は類を見ない抽象性を変換する」とかである。

「このような文言は深遠な意味を内在的に含むかのように聞こえるが、これは統語構造を維持する文章として専門用語をランダムに繋げたものに過ぎません」と研究者たちは雑誌Judgement and Decision Makingに書いている。

今日、この種のデタラメがそこら中にあるのは驚くことではないかもしれない。しかし、なぜ人々がこの種の文言に反応しやすいのかという研究はほとんど行われてこなかった。そこで博士課程の学生Gordon Pennycookと研究チームは、彼らが初めてであると信じているデタラメを「経験的に調査する」研究を発表した。

そして、おそらく気づいてるだろうが、そう、デタラメ(bullshit)という言葉は論文中にちょうど200回も使われており、それに関してもおそらく初の論文となるだろう。

人々の深遠に見せかけた文言に対する信仰を調査するため、ランダムなジェネレーターを用い、ナンセンスな引用や文章を作成した。そして280人の大学生に、これらをどれほど深いと感じたか1から5までで評価させた。5がとても深遠、1は全く深くないことを意味する。

平均は2.6で、多くの場合全く意味をなさないととられた。しかし、心配な結果は27%の参加者が、3やそれ以上の評価をしたということである。

「この結果は参加者が文言がたわごとであると見抜くとに大きく失敗していることを示しています」とPennycookとチームは記している。

2つ目の実験では、ランダムに生成された文章と、スピリチュアリスト ディーパック・チョップラの「特に漠然とした」つぶやきを混ぜ、再び参加者に評価させた。

最後の研究では、参加者がなんでも深いと評価するわけではないと確かめるため、「ほとんどの人は何かしらの音楽を愉しむ」などの平凡な文言を、有名な深い名言と比べどの程度評価するかを見た。想像通り、このような平凡な文はぐっと低い評価をされた。

特に興味深いものは、参加者は数学や言語能力などの幅広い認知テストを受け、スピリチュアル信仰や代替医療、陰謀論などへの見解も尋ねられ、いくつかの関連性が明らかになったことだ。

「デタラメ(bullshit)により受容的なものは、思慮が浅い、(言語および流動知能、数学などの)認知能力が低い、存在論的混乱や陰謀論的観念に陥りやすい、宗教や超常現象的信仰を抱きやすいなどの傾向にある。そして補完・代替医療を支持する可能性が高いとわかりました」


この研究の要点はなんだろうか?研究者は、人を疑わしい文言に引きつけやすくするものが何かを理解することによって、デタラメ(bullshit)に対して人々を守る戦略を考え出すことができるようになると願っている。

この研究はまた、ワクチンや気候変動のようなものに対し、根拠に基づくアプローチを取ることを消極的させるものが何かを理解する助けになるかもしれない。

【環境】『なぜ気候変動懐疑主義は誤りなのか』Scientific American マイケル・シャーマー 2015/12/1


「浮かび上がる像は、人には、ある種の現象をより信じやすかったり、陰謀論を受け入れやすかったり、従来の医療より代替医療を支持しやすかったり、響きだけの無意味な言葉に意味を見出しやすかったりなどの傾向や、その反対の傾向を生む多様な心理的性質があるということです」とエミリー・ウィリンガムはフォーブスで書いている。

だかたらみなさん懐疑的でいよう。そして信仰者たちにはお手柔らかにしてやってほしい。彼ら自身何をしてるのかわかってないのだから(They know not what they do.)。

http://www.sciencealert.com/scientists-have-found-a-link-between-low-intelligence-and-believing-philosophical-quotes



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