【認知・教育】『なぜ人々は陰謀論を信じてしまうのか』Scientific American - マイケル・シャーマー 2014/12/1

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Why Do People Believe in Conspiracy Theories?

Barack Obama大統領は長い間オフィスで忙しい人となっている:彼は本当の身元を隠すために偽の出生証明書をでっち上げ、彼のヘルスケアプランの下で、生きる者と死ぬ者を決定するために「死のパネル」を作成し、宗教団体に避妊を義務付けることにより宗教の自由の破滅を共謀し、自分の環境課題のサポートを集めるため、ディープウォーターホライゾンの海底油田掘削装置を爆破し、戦争の口実として、シリアのガス攻撃を首謀し、TSAエージェントの権限を強化するために銃撃を指揮し、銃規制法を押し通すためにサンディフック学校の大虐殺を命じ、そして抵抗するアメリカ人を入れる強制収容所を建設した。

人々は本当にそのような陰謀論を信じてるのだろうか?信じてるのだ。それも、マイアミの政治学者Joseph E. Uscinski と Joseph M. Parenによって行われ、彼らの2014年の著著「アメリカの陰謀論(オックスフォード大学出版)」で発表された最近の実証研究によると、不安なまでに大人数の人がである。例えば、アメリカ人の約3分の1がObama大統領は米国生まれではなく大統領になる資格はないという陰謀論を信じている。同程度の人が、9/11はBush政権による「内部犯行」であったと信じている。

そんなことはParents' Basementに住む白人のオタクのたちしか信じていないという考えは神話だ。 UscinskiとParentの調査では陰謀を信じてるのは、「性別、年齢、人種、収入、政治的所属、教育レベル、および職業的地位」では区分けされない。政治的に左でも右でも、異なる内容を示したものの、おおよそ同等に陰謀を信じている。GMOの陰謀論は、主に(例えば、モンサントが小規模農家を破壊するために共謀していると非難する)左よりのものに受け入れられた。一方、気候変動の陰謀は、主に(例えば、気候科学者がアメリカ経済を破壊するためにデータを操作すると非難する)右よりの人々によって承認された。

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グループもアイデンティティも要因となる。アフリカ系アメリカ人はCIAが都心部でコカインを栽培していることを信じている可能性が高くなる。白人系アメリカ人は、政府が福祉女王(※:welfare queen)をサポートし、国を社会主義的ユートピアにするため、富裕層に課税していると信じている可能性が高くなる。

※welfare queen―共和党のReaganが、生活保護で女王のような暮らしをしている黒人女性がいると、根拠なく非難したときの言葉。

幸い、Uscinskiと Parentは教育が陰謀的な思考を減らすことを見出した。高校の卒業証書のない者の42%が大学院の学位を持つ23%と比較して、陰謀的素因が高い。しかし、たとえそうであっても、それは大学院卒の5人に1人以上のアメリカ人が、陰謀論信仰の高い素因を示すことを意味する。教育者として、私はこれに不安を覚える。

陰謀論的心を生み出す他の要因もある。 UscinskiとParentはラボ実験において「不安や制御の損失を誘導すると、被験者は実際には存在しないパターンを見出すことや、陰謀論的説明を喚起することを発見した」そして現実世界では、「(例えば、地震などの)災害やその他(雇用不安など)高ストレス状況のおいて、人々は陰謀論をでっち上げ、受け入れる、言いふらすという証拠がある」と指摘している。

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陰謀説は、UscinskiとParentの説明では、4つの特徴によって定義される(1)あるグループが(2)秘密に行動し(3)法制度を変える、力を奪る、真実を隠す、利益を得るなど(4)それも一般の良心を犠牲にして。
121年間でのニューヨークタイムズへ送られた10万以上の手紙の内容分析によってわかった、Adolf Hitlerやアフリカ民族会議と世界保健機関(WHO)とシオニスト村人までの陰謀論は、8種類に分類された:左翼的、右翼的、共産主義、資本主義、政府、メディア、外国人とその他(フリーメーソン、AMA、さらには科学者まで)。著者らは、全体に共通のテーマは、Niccolò Machiavelliの君主論(ある種の陰謀マニュアル)のParentによる観察から「支配を欲する強い欲求と、支配されたくないという弱い欲求」のための力―そしてそれを持つ何ものかや、それを得ようとする何ものか―についてであると結論付けた。

陰謀論を考える人たちへ、いつでも、革命のこのモットーを思い出してほしい:専制者は常にこのように。

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Michael Shermer(マイケル・シャーマー)科学記者,科学史家,The Skeptics Societyの創始者であり,Skeptic Magazineの編集長も務める.現代懐疑主義を代表する人物である.著書”The Moral Arc: How Science and Reason Lead Humanity Toward Truth, Justice, and Freedom”では,懐疑主義や理性主義的という科学的な思考法によって我々の道徳観にどう変化をもたらされるのかというテーマを扱っている.

http://www.scientificamerican.com/article/why-do-people-believe-in-conspiracy-theories/

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