【環境】『畜産を主要な原因とする大気汚染で毎年300万人以上の死者 対策を講じなければ2050年までに死者倍増か』 2015/9/16 

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Unless nations act, air pollution deaths will double by 2050, study concludes

<概要>

この研究は、主要な大気汚染源が世界中で、正確にどれだけ早期死亡に寄与しているかを明確にする信頼できるステップとなる。と語るのは、非営利研究団体Health Effects Instituteの疫学者Aaron Cohen氏である。彼はこの研究に関与してはいないが、この情報は政策立案者にとって有用なものとなるだろうと言う。

研究では大気汚染や大気化学データを融合したコンピュータモデルを用い、世界中100km×100km四方ごとの各区域毎に、オゾン(スモッグの主要要素)と2.5ミクロン以下の微粒化(PM2.5)の年間平均レベルを見積もった。そして、このまま新たな対策が講じられない場合、汚染物質のレベルが2050年にはどうなるか予想した。

次に研究者は各区域で、どれほどの早期死亡が大気汚染が原因で生じているか推定した。これを行うため、いくつかの方程式を用いた。これにより、粒子やスモッグが心臓発作、脳卒中、そして肺がんなどの肺の病気のリスクをどれだけ上昇させるか計算できる。

最後に、自動車、発電所、家庭発電、そして穀物残留物の焼却などの畜産活動を含めた、原因ごとの死者数を推定した。新たに分かった問題は、このまま対策を講じなければ2050年までに死者数は660万人に増加するということである。

早期の死亡の31%、約100万人の死の原因となった最悪の汚染源は、ファーネスなどの住宅のエネルギー利用であった。そして、2010年の第二位の汚染原因は、早期死亡の約20%で2010年に60万人以上の早期死亡をもたらした畜産であった。

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研究者は「この結果には驚きました。誰もが大気汚染の主要な原因は交通や工業から来るものと考えますが、畜産や肥料の使用が微粒子となるアンモニアを生成するのです」と語る。農業が、東アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、日本、そしてトルコなどの国での主要な大気汚染源であることが発見された。

ソース:
http://news.sciencemag.org/environment/2015/09/unless-nations-act-air-pollution-deaths-will-double-2050-study-concludes
http://www.iflscience.com/environment/air-pollution-kills-more-three-million-people-year

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